在学生・修了生の声(中山 智裕さん)
今を支える前向きで逞しい研究姿勢。
自分を鍛えよ、頑張れ、後輩たち。
現在勤務する会社は、半導体、樹脂、自動車部品など多角的に手がけるメーカーであり、私は、製品を造る設備機器の開発や、製造プロセスの開発を担当してきました。開発部門に所属していた頃は主に製品開発に関わり、新製品の創製から、実用化に見合うコスト試算などまでを行うなかで、自分の提案が採用される事が面白みであり、やりがいでした。現在は、出向先の古河AS(古河電気工業の自動車部品部門)では新規製品の創出から量産化まで一連に関わり、オールマイティな役割を担っています。
現在のベースとなっているのは、JAISTの村田研究室での日々。有機材料と電子デバイス、また分析装置の管理といった複合的な知識と技術を身に付けることができました。村田先生は人材育成も重視され、研究の考察や進捗状況をこまめに提出させることで指導を行うと同時に、ゆくゆく企業で必要となる報告書の作成スキルについて指導していただきました。
研究とは言うまでもなく、実験しては結果が得られずというトライ&エラーの繰り返し。それでも僅かなヒットが嬉しく、研究継続の励みとなっていました。長時間の実験を行い、くたくたになっても、学友と飲み会に繰り出していました。意欲に満ちた学友とともに切磋琢磨したからこそ頑張れたと思います。いまでも、彼らとは時折集まる良き友です。
社会人として苦労はあれども充実した日々を送るいま、皆さんには、万全の研究環境の下で実験ができる醍醐味と辛さを満喫してほしい、とエールを贈りたいと思います。
(掲載内容および所属・役職はインタビュー当時(平成28年3月)のものです)
古河電気工業株式会社
(古河AS 株式会社ものづくり改革本部)
中山 智裕 さん
マテリアルサイエンス研究科博士前期課程
平成21 年3 月修了